歯科衛生士の求人が盛り上がる時期
歯科衛生士とは、歯科衛生士を育てる大学や専門学校などの養成機関で知識や技術を習得し卒業すると受験できる国家資格です。
歯科衛生士の資格を取得すると歯科医院で働くことが出来ます。最近では歯科医院がどんどん増えており歯科衛生士の需要は高まっています。
そして、歯科衛生士の求人が盛り上がる時期は3月から4月の春頃が一番多いです。これは、歯科クリニックが新卒採用を見込んでたくさん募集するのにしたがって、多くの新卒の歯科衛生士が就職活動をする時期だからです。
さらに、年度末の時期が重なるということもあり退職者が大量に出ることもこの時期の求人の多さに影響を与えています。
また、9月から10月の秋頃の求人も多いです。これは歯科衛生士という職業柄が深く関係しているといえます。この職業は女性が圧倒的に多いです。なぜなら、以前は法律により女性しか資格を持てなかったためです。今では男性の歯科衛生士も勤務していますが、まだ少数です。このように女性が多いということは、結婚をきっかけに仕事を退職する人が他の職業に比べて多いことがいえます。
そのため、欠員が多く出るために募集が増えるのです。もし、転職を考えている人は春か秋に時期を絞ると高待遇の求人に巡り合える可能性が高いです。
歯科医院は新卒・中途の歯科衛生士をどういう目的で採り分けているのか
まず新卒採用は育成目的で採用しています。この人材を一人前の歯科衛生士に育てるというビジョンで取っているため、すぐに職場の戦力として見込んでいないという点があります。
それに対して中途採用は、即戦力を求められます。もともと中途採用は欠員補充を目的としたものがほとんどとなっています。
欠員があったとき不定期に求人募集が行われ、採用後は早々に入社を求めらます。そのため、迅速に前任者の穴を埋める実力がないといけません。
またこの採用目的の違いは面接に表れます。
基本的に新卒採用の面接の質問内容は、「どういう人材になりたいか」など自己PRと志望動機が中心になります。
応募者の面接での受け答えを聞いて将来性があるか、素晴らしい人材に育つ可能性のある新人を選んでいきます。
しかし中途採用の面接では、これまでの経験や技術レベル、発想や提案といった実績が主な評価対象になります。
そのため、面接担当者も新卒採用より厳しい目にならざるをえないです。
自己PRや志望動機はもちろんのこと、いままでの経歴などが自社にふさわしいが判断します。
そしてふさわしくないと判断した場合は応募者が全員不合格の場合もあり、かなりシビアだといえます。